クリナン運河 3
クリナン運河 3
両ターミナルを除いて、閘門のあらゆる操作を、人力でしなければならない、運河の通過です。
画像でどうぞ。
閘門の中に入り、舫いをとり、調節ができる体制のクルー。行く手の水位が高いので、水が溢れている。
入り口となった、船尾側の閘門を閉め、行く手の水位に合わせるよう、前の扉の小さい口から水を入れて、水位を同じにする。この操作は、ハンドルを回すと、ギアーの組み合わせの力で、小さい扉が、スライドする構造で、水圧があっても、開閉は容易。
水位が、ほぼ同じになったので、大きい水門を観音開きにあける。手前側、”7”の数字がある丸太を押し、又は曳きして、開けた画面。先ほどの画面より,ヨットの高さが行き先の水面と同じになつた。
タカマミがドックから出た後、閘門を閉じ、近い次の閘門へ行き、入る側の閘門を開ける作業中のクルーと助っ人。我がクルー側には付近の助っ人が!
3つ目の橋、橋守両人の笑顔での見送りが素晴らしかった。
運河も終わりに近づくと、右手側に一段と低く河原が広々と。
終点に近い場所の狭くてまがつた水路。運河の中で、この場所が一番不安を感じた地点です。
此処本当にタカマミが通れるの?
海へ出る直前の、人力で最後の閘門の通過
素晴らしい感動を覚えながら、無事に運河を通過、思い出を抱き、次なる出会いの地へ。
やはり北へ抜けると一段と、身の引き締まる思いで次なる地へ。
最後に
通過後の技術的な感想。・・個人的見解
- 船体長は ・ 20m位までは
- 船体幅 ・ ぎりぎり5m位までは
- 喫水 ・ 1m70cm位までは
- 高さ ・ 気にする場所は全くない
- 川幅が狭いので速度は出来るだけゆっくり、周囲への影響。
- 従って時間に十分の余裕を持つことが必要。
スエズ運河、パナマ運河、キール運河など大型船が利用する運河とは、全く違った世界でした。