寄り道そしてリスボンへ
定期運航では出来ない楽しさ と苦しみ。
航海計画、気象情報の入手と解析、必要な出入港関連書類の作成から、提出、日本国内では入手できない、各種情報集め など国別、地域別すべて自分で調べ、処置し、済ませるのは、定期運航では考えられない、時間と労力を必要とします。加えて殆ど外国語での対応!
反面、興味ある国、地方、都市、などの情報を読み、聞きすると、寄り道、回り道出来る選択が、自由に出来る事が最大のメリット。
時々、クルーのネコ、ミーコが旅行案内などで得た、情報に振り回され、迷わされ、予定外の寄り道をする事もありますが。
女王の城への旅でご満足のクルー。良い充電ができたかなと察した次第。
翌朝 Peniche を早朝発ち、リスボンへ向かう。
海況は最高、但しセーリングは風がないと駄目。この矛盾人間の我が儘?
4時間ほど機走の後、エリセイラ(Ericeira)沖へ通り掛かる。
面白そうな所だね。 そのようだな。
天気は良いし、少し寄り道しても、リスボンまでに、停泊できる良い港があるし。
又寄り道の癖が出ました。
ペネチェを出てからの、海岸の風景はこの様でした。
寄り道した、エリセイラ(Ericeira)の桟橋脇へ錨を下ろした所からの風景。
つずら折れの道を街並みまで上がった所から。
海水浴の小さな浜辺。町並み、南へ伸びる海岸。
少し荒れた海岸一帯で、1本の桟橋が大海へ向かって出ている。どんな所だろうと、興味が出た原因かと感じた次第。
漁船は帰港後直ぐに、スリップから引き揚げられ、気象の急変に備えてます。
これらの写真は色々の事を物語ってくれます。
坂道を上ると、港湾事務所。建物の感じは嵐にも対応してる様子。
海岸への道路は、最重要道路。
何処の国でも、市場の中で住民の雰囲気を感じます。
色々の食材、民芸品など買い物も。
海面ではタカマミが無事に静かに待ってます。
小さい浜辺を通り、坂道を上ると街へ。
漁船の揚げ降ろしは、このスリップ(傾斜地)を使って。
明るくて、綺麗な街で、住民も親切、仕入れた生きの良い天然のエビは安くて、美味しく頂きました。
沖から見て、嵐の時は大変な所だろうと、思いながらさよならです。
この辺りの海岸を良く見ると、土地の標高は高くは無いが、砂浜の様でもなし、だけど海岸は抉られた様な感じ。長い間には、大海の荒波で浸食されているのだろうな。と思いながら、寄り道した街を去りました。
ロカ岬。
この地がアジアからヨーロッパ大陸最西端の地です。
なんと、この少し前、スケは尾骶骨を打ち、ロカ岬の灯台を眺めながら、痛さを堪えてるのです。
寄り道したので、このまま進むと、リスボン着は暗くなる。
ロカ岬から南下、ラソ岬を過ぎカスケイスで錨泊後リスボンへ向かいました。
イギリスからのヨットも快調に。
次ぎ4枚の写真、リスボンへ近付くに連れて変わって行く状況を。
リスボン港に近付き、橋も見えて来ました。
リスボン最大の漁港。流石備えは立派です。
ヘレンの塔。
最初は出入りするする船の見張りに使用され、5階建て。外観は美しいけど、中は陰気とか。
地下は牢獄だった時もあり、囚人は潮の満ち干で苦しめられたとか。の言い伝え。
海洋発見記念碑?
こちらご存じ、舳先に立てるはエンリケ王子。大航海時代先頭に立って、探検隊を送り出した人。
でもご本人は、出掛けた事は無いそうです。
対岸との間を結ぶフェリーボート。架橋以来寂れたそうです。ターミナルも淋しそうでした。
海から湾内・テジョウ(Tejo)河へ、フェリーターミナル、海軍用桟橋などぎっしり。
水路の中でも、空気が淀んだ感じを受けました。
もう直ぐ、係留予定地です。スムースに係留できることを願いながら。
ネコとミーコは観光予定が一杯のようですが。